メールにて

女友「○○君、下駄箱のなかにチョコ入れたからね！」

俺「なん・・・だと・・・」

女友「本当は言わないで驚かそうと思ったんだけど、私の名前書くの忘れちゃったから」

俺「よくぞやってくれた。オプーナを買う権利をやろう」

女友「でも本命じゃないからね～」

俺「・・・おう・・・」






俺「チョコくれよおおおーーーーー！！！！」

女子「ひっ！○○さん・・・どうか命だけは・・・！」

俺「この村で一番のチョコを持って来い！そうすれば村には手を出さないでやろう」








俺「ううっ・・・駄目だ・・・やっぱチョコあつまらねぇ・・・」

友「どうだった？」

俺「二個が限界だぜ・・・」

友「てめぇ」

俺「でも一個は男からだぜ・・・♂」

友「ウッホ♂」

俺「お前はこのあと部活があるからいいじゃない・・・部活やってるやつはいいよな、義理でももらえて」

友「そうでもないぞｗｗｗてか女子すくねぇし俺の部ｗｗｗｗｗ」



俺「ここはだな・・・少し趣向を変えて、待ってるだけではなく攻めてみるのも手かもしれない」

友「お前さっきすごい攻めてたじゃねーか」

俺「あれは大魔王ごっこだ」

友「いみわかんねぇ・・・」

俺「たとえばだな、修学旅行のときに同じ班だった岡さん！」

友「ああ、彼女ね」

俺「彼女はなかなかフランクだし喋りやすいからな・・・しかもこの前お菓子貰ったし！」

友「俺も貰ったぜ」

俺「うるせぇタコ」

友「なんだと」





俺「でだな、岡さんと俺は政経のクラスが同じ！そして俺は政経の授業ちゃんと聞いてないからノートぜんぜんとってねぇ！」

友「ほうほう」

俺「そこで俺は岡さんに『岡さん、ちょっと政経のノート見せてくれない～？』とアピール！」

友「うん」

俺「そしてチョコを貰う」

友「なんで！？」

俺「バカ、岡さんは俺の言動を見た瞬間、空気を読んで渡してくれるんだよ」

友「それはねーよ・・・お前のチョコなんてどうせ用意してねぇーだろ・・・」

俺「てめぇ岡さんのチョコストックを甘く見てるな？彼女紙袋いっぱいに持って来てるぜ」

友「でもこっちから言わずに渡すかなぁ。てか言うのもどうかと思うけどさ・・・」

俺「大丈夫さ・・・岡さんは話しかけるだけでお菓子渡してくれる子だから・・・！慈善行為として俺に渡してくれるに違いない！」

友「寂しいな・・・」






放課後

友「で、どうすんの？」

俺「お、おう・・・ちょっと待ってろ、今精神統一をだな」

友「ていうか、あれだな・・・土曜日の放課後ってみんなすぐ帰るのに、バレンタインとなると何故か帰らないな」

俺「そうだな・・・男子諸君は最後まで希望を持って残ってるな。あんなそわそわしちゃって」

友「これ俺らも同じだけどな」

俺「うん・・・・畜生、みんなバレンタインは苦しいんだな・・・」

友「で、どうすんの？」

俺「ははは、まぁ待て。まだ焦るような時間じゃない」

友「あ、岡さん」

俺「なにッッ！！？」




友「お前・・・・」

俺「う・・・動けなかった・・・俺は・・・俺は・・・・岡さんを前に一歩も動けなかった・・・・こんなこと・・・範馬勇次郎を前にしたとき以来だ・・・」

友「はぁ・・・もう俺部活いくわ・・・」

俺「ぐ・・・ち・・・ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおお」

























そんなわけで今年の集計は実質一個でした・・・



へ・・・へへ・・・・・



まぁ、よくよく考えたら・・・・・





一個・・・貰っちゃいましたからね・・・・







へ・・へへ・・・・・えへへへへへへへへ～～・・・

















まぁなんだ・・・バレンタインデーなんで日本人男性の8割が嫌ってるらしいからな・・・

チョコ貰うやつもホワイトデーのお返しが嫌で嫌ってるらしいし・・・

チョコなんて貰ったら断れねぇもんな・・・ヤス・・・

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